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国立大学に推薦で合格した僕が国公立大学の推薦入試のメリット・デメリット、一般入試との違いを紹介!

推薦入試のメリット・デメリットについて!

今回は現役で国立大学に推薦で合格した筆者が推薦入試の受験勉強の面でのメリット・デメリットと一般入試との対策方法の違いについてを紹介します。一般入試よりも受験勉強が楽!?様々な見方がされる入試方式ですが私の実際の受験期の体験談を含めて分かりやすく伝えます。国公立大学を目指している人、推薦入試を考えている人に是非見てほしい内容となっています。

この記事でわかること

推薦入試のメリット・デメリットについて

推薦入試と一般入試の違い

推薦入試とは?

悩んでいる男性

推薦入試とは現在多くの国公立大学、私立大学が行っている入試方式です。

一般入試とは異なり、学力試験よりも高校での経験や成績、大学への熱意についてを選抜基準としています。多くの場合は通常の一般入試よりも早い時期に試験が行われ、かなり早いところであれば12月中に合格が決まることもあります。

推薦入試のメリット

推薦入試の大きなメリットは入試の選考基準が学力よりもその大学への熱意の面が大きいこと、また志望校への受験機会を増やすことができる点です。

以下から詳しく私の経験を踏まえて紹介していきます!

1,学力よりも大学への思いを見てもらえる!

推薦入試ではそもそも出願をするために大学側が定める一定以上の評定、つまり学力が無ければ出願が出来ません。なので一概に学力が全く必要ではないということではありませんが、高校の定期テストさえ頑張って点数を取っていれば出願資格は十分に得られます可能性があります。

試験までの大学に送っておく書類と当日の選抜次第で合格が決まるので、評定さえ取れていればあとは自分が持っているその大学への思いをどれだけ言葉にして伝えきれるかに時間を費やすようにしましょう。

通常の入試ではほとんど評価されない大学への思いを合否の基準として見てもらえるのが推薦入試の大きな違いであると思います。

2,受験機会を増やすことができる!

一般入試の場合は私立大学は特に日程さえかぶっていなければ受験機会をある程度増やすことが出来ますが、

国公立大学の場合であれば1月中旬の共通テストが終わった後の前期日程、後期日程、大学によりますが中期日程の最大でも3回までしか受験機会がありません。

しかし推薦入試にも出願しておくことで受験機会を単純に増やすことができるので、本当に行きたい大学がある人、とりあえず国公立大学に合格をしておきたい人にとってはありがたいメリットだと思います。

3,受験が早く終わる!

通常の一般入試の場合は1月の中旬に共通テストがあり、その後から国公立、私立大学へ出願して最長で3月の中頃まで受験があります。

しかし、推薦入試の場合は国公立大学の場合は最速で12月後半、遅くても2月中には合否が決まり、一般入試よりも早く受験を終えることが出来ます。

受験が早く終わることによって、自分のやりたかったことに時間をかけることが出来たり、下宿先の確認、入学手続きなど大学の入学準備に余裕を持って取り組むことが出来ます。

特に下宿先などは一般入試の人よりも安くて良い物件に出会える可能性が増えたり、そもそも12月の時点で合格が決まってしまえば本来必要であったはずの国公立大学、私立大学の受験費、入学金がかからなくなるので親御さんの立場としても金銭面でのメリットがあります。

受験はかなりのプレッシャーが伴うので、自分の志望校への受験を早い内に終わらせることが出来るのであれば終わらせたいですよね…

4,持っている資格、経験を見てもらえる!

現在は一般入試でも英語の試験、点数が英検の持っている級によって免除、または加点されるシステムを導入しているところが増えてきました。

推薦入試の場合であれば、持っている資格が評価の基準になるので通常の一般入試ではあまり評価されないものであっても、大きな武器になります。

なので、英検などの資格を高校時代にたくさん取得した人は推薦入試でかなり役立つので推薦入試を視野に入れておいた方が良いかもしれません。

私は推薦入試のために高校3年の夏休みで英検の準2級、2級を取得しました。今思えばなんで準2級も取ったんだろうと思いますが、それだけ資格取得に躍起になっていたのかなと思います。

また、経験も評価の基準となります。部活でのインターハイ出場やボランティア活動、生徒会活動などの通常の学校生活から得られたものを受験の武器にして戦うことができます。

私の場合は生徒会長やボランティア活動、学校外での活動など、人に話せることがたくさんあったので推薦入試にかなり役立てることが出来ました。

5,受験勉強しなくてはいけない教科が少ないことがある

推薦入試であったとしても大学によっては、学力試験を課すところもあります。

しかし、一般入試だと国公立大学の場合共通テストでは5教科7科目が必要ですが、推薦入試の学力試験であれば1教科から3教科の知識さえあれば十分に勝負できるところがほとんどです。

通常の一般入試とは異なりそこまで難しい問題が出題されることは少ないかと思いますが、複数の教科が組み合わせられた筆記試験や問題の解答をホワイトボードなどを使い試験官に説明する口述試験など特徴的なものが行われます。

推薦入試の学力試験の場合、もしも問題が解けなかったとしても必要な知識を学力試験後の面接や解答用紙、口述試験で披露することさえ出来れば合格を目指すことが出来ます。

もちろん、共通テストが推薦入試のために必要な大学もたくさんあるのでしっかりと調べるようにしましょう。

筆者の場合は学力選考で理科と数学のみでした。かなりの賭けではありましたがこの2つの教科を深くまで理解をすることに時間をかけたため無事に合格することが出来ました。

6,入試倍率が通常よりも低いことがある

推薦入試は出願の際に大学側が定める評定平均を満たしていなければなりません。なので必然的にライバルが少ない状況で勝負をすることが出来ます。

通常の一般入試の国公立大学の倍率は平均的に4倍ほどですが、推薦入試の場合はそれよりも少ない2~3倍ほどであることが多いです。

筆者の場合も2倍ほどだったので多くね?とは思いましたが少し気が楽になったことを覚えています。

7,自分の偏差値以上の大学に合格できる可能性がある

評定平均が一定以上ある場合は大学さえ選べば、自分の偏差値以上の大学に逆転合格を果たすことが出来る可能性があります。通常の一般入試では共通テストの結果次第で志望校を下げる必要があることがありますが、推薦入試であれば入試方式次第で志望校を上げることも可能です。

大学次第、はたまた受験対策次第などのかなり条件付きではありますが、かなり夢があることだと思います。

推薦入試のデメリット

ここまで推薦入試のメリットについて紹介してきましたが、ここからは推薦入試のデメリットについて紹介していきます。あまり知られてはいないと思いますのでしっかりと説明していきます。

1,一般入試よりも出願準備に手間がかかる

推薦入試では出願をするために一般入試よりもかなり多くの時間をかけなくてはいけません。

通常とは異なり、出願の前にまずは高校自体に推薦書を提出しなければならず、そこで学校から認められなければそもそも出願することすら出来ません。無事に推薦してもらえることになったとしても国公立大学の場合はやっとスタートラインに立っただけなのでここから本来の入試対策に移ることになります。また、大学へ出願する書類にも志望理由などを記載した用紙を同封しなくてはいけないため、ここでもかなりの時間が取られます。

このように推薦入試では出願準備自体にかなりの手間がかかるため、推薦入試もついでに受けておこうかなぁという人やそもそも共通テストで使う教科の準備が十分に出来ていない人にとってはかなり大きなデメリットになると思います。

また、出願資格についても高校で推薦がもらえることや大学側が定める評定が無ければそもそも出願できないためこれらを満たせない人にとっては一般入試よりも難しい戦いになってしまう可能性があります。

筆者の場合は定期テストの勉強をかなりサボってしまったことがあったので評定平均が満たせているかということに対してかなりヒヤヒヤしたのを覚えています。

2,コミュニケーション能力が必要

推薦入試では基本ほとんどの大学で面接があります。

一般入試では医療系の学部以外ではあまり行われることが少ない面接ですが、推薦入試では志願者の人間性や志望動機など一般入試では見られないところを見るためにほとんどの大学で行われます。

そのため、人と話すことが苦手な人や自分の意見を伝えることが苦手な人はかなり苦労する点だと思います。

しかし、おそらくほとんどの高校では推薦入試を受ける生徒に向けて面接対策や小論文対策などを先生と一緒に行ってもらえる場合があるのでそこまで怖がらなくてもいいかなと思います。面接は最終的に就職活動でほとんどの人がやらなくてはいけないものなので、見方によってはいい経験かもしれません。

私の場合は面接はかなり得意な方だったので、練習の時は考えてきた面接の受け答えをはっきりと言うことはもちろん、面接官から自分がどうすればよく見えるかを意識して取り組みました。人によって向き不向きが別れるところではあると思いますが、練習さえしっかりしていれば難なく乗り越えられると思います。

3,周りの人と違う時期に勉強の追い込みをしなくてはならない

推薦入試は基本的に一般入試の時期よりも早い時期にあることがほとんどです。

メリットでも述べましたが早く進路が決まるかもしれないという反面、学校の周りの人たちとは異なる時期に受験対策の追い込みをかけなくてはいけません。

受験は団体戦ともよく言われますが、推薦入試を希望する場合は孤独感を感じることが多いかと思います。ただ他のデメリットに比べて、人によって入試時期が異なることは一般入試でもあることなのでそこまで大きなデメリットではないかと感じます。

4,参考に出来る過去問、入試の情報が手に入らない

推薦入試は一般入試よりも比較的最近になって導入されるようになった入試方式なので、ネットや書籍を含めて参考に出来るものがなかなかありません。

大学のホームページを見ても、簡潔に「小論文」、「総合問題」と書かれているだけで何が出るのかさっぱり…なんてこともあります。また、過去の面接で聞かれた質問や問題の内容などの情報が調べていてもなかなか見つからないなんてこともあります。

私立大学に比べて国公立大学は推薦入試を近年になって導入しているところが多いと思われるため、自分がその大学の推薦入試の1回目の代の受験生だったら初見殺しに会う可能性もかなりの高確率であります。

自分の高校から志望校への推薦入試の合格者が居なければ、過去問すらも手に入れられないため周りの環境次第となってしまう可能性もあります

リサーチもしっかりと行い、推薦入試を受けるかを決めるようにしましょう。

私の場合は高校から推薦入試を受けた先輩方が割とたくさん居たため、推薦入試の過去問については安心して取り組むことが出来ました。しかし、その年から初めて推薦入試を取り入れた大学を受けた子などは何を対策していいか分からない様子で入試対策にかなり苦労していた印象があります。

5,入学後に一般入試で合格した人に比べて勉強面で苦労する

推薦入試は一般入試に比べて対策しなくてはいけない科目が少なかったり、合格してから入学するまでの期間が長くなってしまうため大学の勉強についていけなくなることがあります。

これは私の実体験ですが、高校の際に出来ていた数学の問題や理科の問題が出来なくなっていたり、英語を読むのが遅くなっていたりと大学に入学した最初の頃はかなり苦労したことを覚えています。

また、推薦入試で入学するのは国公立大学の場合はかなりの少数になることがほとんどで学力が一般入試で入った人よりも劣っていることがあるため馬鹿にされてしまうなんてこともあります…

入学してからの頑張り次第とはいえ、大学次第ではありますが推薦入試で入学しただけで馬鹿にされてしまう可能性があるのは少し悲しいことだと思います。

詳しくは以下の記事を参照してください。

6,学校の先生があまり協力してくれない可能性がある

これについてはかなり稀なケースではあると思いますが、高校によっては先生があまり協力してくれないことがあるかもしれません。

学校の先生で担任を持っている場合は自分のクラスの生徒の進路をすべて見守らなくてはいけないため、追い込みの時期も一般入試とは異なり過去問の入手も難しく、さらに合否にも関わる推薦書に生徒についての文章をかなりの量書かなくてはいけません。

一般入試も同様にですが、推薦入試は先生にかかる負荷がかなりのものになるためあまり好まれない場合もあります。ただ稀なことではあると思うのでそこまで気にすることでは無いと思いますし、一般入試など、どのような場合もですが推薦入試を受ける場合は特に自分の担当になっていただける先生に感謝を忘れないようにしましょう。

7,1年生からの成績、経験、資格の面での積み重ねが必要

一般入試も推薦入試も共通している点かもしれませんが、推薦入試の場合は特に3年間の高校生活での評定平均が必要となるため、実質1年生から受験が始まっているといっても過言ではありません。

また、推薦入試では特に高校生活での経験も合否を分けるポイントになります。

そのため、3年生時から推薦入試を希望する場合は評定平均が足りなければ受験できる大学が減ってしまったり、推薦入試の面接で使える経験談や資格がなく、他の推薦入試を受ける学生と差が出来てしまう可能性があります。

なので、推薦入試を希望する場合は早い内から受験に対しての働きかけを行うようにしましょう。

個人的に手軽に推薦入試で使えるのは英検の準2級、2級だと思います。一般入試でも役立つことがあるので念のために受験しておくことをおすすめします!

8,推薦入試で落ちると一般入試へのモチベーションが下がる

受ける前から落ちた時のことを考えるのはあまり好ましくないですが、推薦入試で不合格になってしまうと一般入試のモチベーションがかなり下がってしまいます。

また、推薦入試は一般入試よりも必要な科目が少ないことや面接などの受験対策に時間が取られていることがあるため推薦入試の合否が出た後から追加で新たな科目を仕上げるとなると精神的にも厳しいものがあります。科目を仕上げることが出来なかった場合は自分の学力よりも低い大学を志望校にしなくてはならないこともあるかもしれません。

推薦入試はあくまで一般入試の練習という意識で一般入試の対策も怠らないようにしておいた方がいいと思います。

ちなみに共通テストよりも先に推薦入試で合格し、入学手続きを済ませてしまう場合は共通テストの点数は大学に送られる訳ではないため安心?してください笑

まとめ

国公立大学の推薦入試のメリット・デメリットについてまとめると以下の通りになります。

・メリット

1,学力よりも大学への思いを見てもらえる!

2,受験機会を増やすことができる!

3,受験が早く終わる!

4,持っている資格、経験を見てもらえる!

5,受験勉強しなくてはいけない教科が少ないことがある

6,入試倍率が通常よりも低いことがある

7,自分の偏差値以上の大学に合格できる可能性がある

・デメリット

1,一般入試よりも出願準備に手間がかかる

2,コミュニケーション能力が必要

3,周りの人と違う時期に勉強の追い込みをしなくてはならない

4,参考に出来る過去問、入試の情報が手に入らない

5,入学後に一般入試で合格した人に比べて勉強面で苦労する

6,学校の先生があまり協力してくれない可能性がある

7,1年生からの成績、経験、資格の面での積み重ねが必要

8,推薦入試で落ちると一般入試へのモチベーションが下がる

推薦入試を検討する上で参考になればと思います。個人的にはあくまで一般入試の付属品という認識で推薦入試を受験する方が良いかと思います。

皆様が自分思い通りの進路を歩めることを祈っています。

読んでいただきありがとうございました。

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